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助けて欲しいなんて言ってないし。

子供の頃欲しかったもの

家族の誕生日、プレゼントを渡すシーンを友達が動画に撮っていた。おばあちゃんが、孫に大きなプレゼントを渡す。孫はすごく嬉しそうで、2つ目に投稿された動画では、プレゼントの電子ピアノを使って音楽を、おばあちゃんは歌を歌っていた。誕生日の歌だった。

自分の欲しかったものを貰えるって、すごく幸せなことだと思います。今日は、私の子供の頃欲しかったものについてお話しします。

プレゼントをもらう機会といえば、誕生日とクリスマスです。サンタさんは信じていたし、誕生日が近づくと何が欲しいかワクワク考えていました。

クリスマスプレゼントは、「いつもお利口にしているなら欲しいものが貰えるんだよ」と親に言われていました。昔からぼんやりした性格だったけど、褒められると頑張っちゃうタイプで、でも全然褒めてもらえなくて、でも、でも、「サンタさんなら頑張っているところ見てくれているはず!」って思って、冬が近づくと2割増くらいでお利口でいるように頑張っていました。サンタさんが消えるまで、願い事したプレゼントをもらえる事はありませんでした。

誕生日は、お正月と被っていることもあり1月遅れで買ってもらうことが多かったです。欲しいものをリクエストしても、「高いからダメ」「いつもお利口にしていないから」と断られていました。欲しいものが手に入るチャンスだと信じていたので、どのおもちゃがいいかなあっていっぱい考えて、ドキドキしながら親に伝えていたのですが、やっぱり1番欲しいものをプレゼントしてもらうことはありませんでした。

「頑張っていたところを認めてもらえた!」親からの愛情を確かめるチャンスでもあったと思います。直接的じゃないけれど、やんわりと親から否定されて大人になったので、ちょっとひねくれた人間になってしまいました。
褒められるって嬉しいこと。いつか私に子供ができたら、たくさん褒めてあげられるお母さんになりたいです。

大人になって、世界が広がって、プレゼントをしたりされたりする機会が増えました。「あなたは何が欲しい?」って聞かれても、素直に伝えられなくなりました。「結局、違うものをくれるんでしょ」と考えるようになったからです。ひねくれた人間です。同じように「どこに行きたい?」とか、「何を食べたい?」にも素直に答えられなくなりました。
子供の頃、頑張りを認めてもらえなかったように、たぶんどこかで自分を否定されたくないっていう防御の心理が働いているんだと思うんです。
彼氏に「いつも、行きたい所はない、食べたいものはない、って言うのやめて」と怒られることがありました。彼は、行き先も、食べるものも、いつも自分ばかりが決めていて虚しいと言いました。
自分だけが、ひねくれていて、誰にも迷惑はかけていないだろうと思っていたのを、覆される瞬間でした。

最近、何でもない日に「欲しいものはない?」と聞かれたので、ほんの少し勇気を出して「帽子がほしい」と伝えました。
黒くて、つばの広い帽子をプレゼントしてもらいました。何でもない日、素直に自分の思いを伝えられて、気持ちに答えてもらえた、のフルコンボでした。それだけで胸いっぱいなのに、「やっぱり帽子似合うね!」って言ってくれたので、危なくポロっと泣いてしまうところでした。

おわり